アマダイの干物
標準名では甘鯛と呼ばれていますが関西方面ではグジと呼ばれています。
アマダイの身は柔らかいのですが、干物にする事で身が引き締まり、食感も良くなります。
一番美味しい時期の2月前後の脂が乗ったものより、少し時期の外れた脂の抜けているものの方が干物には適しています。
材料(2匹分)
- アマダイ=30cm程度のもの2匹
- 水=500cc
- 塩=15~20グラム
栄養価(100g中)
- カロリー:約98Kcal
- 脂肪分:約3.4g
メインディッシュ
ここで使用している塩はパハール岩塩です。
塩の味で出来上がりは左右されますので、良い塩をお使いください。
レシピ(調理時間: 下処理: / 計:)
- アマダイは背開きにして、エラと内臓をきれいに取り、腹の薄皮と血合い骨に付いた血を歯ブラシなどできれいに落とします。
この下処理を丁寧にやらないと、出来上がったのもが生臭くなります。
せっかくの上品な味のアマダイが台無しになりますので、出来るだけ丁寧に下処理を行なってください。
背開きと下処理の方法はアジの背開き(Youtube動画)と同じです - 下処理を終えたアマダイを塩水に1時間から1時間半漬け込みます。
- 魚を1時間以上漬け込んだら取り出して、表面の水分をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取ります。
- 表面の水分を拭き取ったら干物籠などに入れ、天気の良い日に風通しの良い所で5~8時間干します。
天気が良い日なら凡そ5時間程度で仕上がりますが、季節と干す場所で変わりますので、出来具合は開いた魚の腹側にうっすら脂が染み出て来る頃合で手で触れてもべたつかない状態になる頃合で見極めます。
下処理の手順は、アジの干物の下処理を参考にしてください。
捌き方は、アジの背開き動画と同じです。
アジの捌き方=アジの背開き=【アジの干物用】
アジの干物を作る時の背開きの手順です。腹開きでも良いですが、背開きの方が形が綺麗に仕上がります。
Youtubeで見る
塩についてですが、私の所では魚には必ずと言ってよいほどパハール岩塩を使用しています。
国産の海水から作った天然塩や他の岩塩など数多くのものを試してみたのですが、私の舌には干物の漬け汁にはパハール岩塩が良く合うと感じました。
普通の天然塩よりも味がしっかり滲み込むので、塩の量が少なくて済む上、魚の味を損ないません。
好みだと思いますので、好きな塩を使えば良いと思います。
味が濃いのが好きな方や、保存を目的としている方は塩分濃度を濃くしてください。
ここのレシピでは保存を主としていないので、凡そ海水と同じぐらいの塩分濃度(3%強)にしています。
私の舌では3%強の塩分濃度で1時間強漬け込んだものが美味しいと感じますが…
塩加減も好みがありますので好きに変えてください。
また、活きの悪い魚を使用する場合は、3%の塩分濃度では味が薄く感じ、臭みが出る場合があります。
美味しい干物を作るなら活きが良いものを使用する事をオススメします…f^^;
と言うより、活きの悪くなった魚は生臭みが強く出るので、何をやっても美味しくないです…
魚用の干物かごはミニ乾物ネット等が有ると便利です。
出来上がった干物はガスで焼いても美味しいのですが、やはり炭火で焼くのが一番美味しいです。
私の所では脇田又次作 天然珪藻土切り出し七輪 ハッピー七輪 真鍮巻を使用して炭火で焼いています。
火持ちが良く、熱も均一に回るので、魚や肉がとても美味しく焼けます。
ただ、夏場は炭を焚くのが辛いって言う所が難点では有りますが、美味しいものの為ならこの位の我慢は必要なのかと…(苦笑)
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