人喰い菌 人喰いバクテリア

国立感染症研究所、及び地方衛生研究所が市販されている魚介類の一部を調査した所、16パーセントから人喰いバクテリアを検出。年間200人ほどが感染しているとしている。
この人喰い菌と呼ばれているものの正体は、 ビブリオ・バルニフィカスと言うバクテリアで、これによる感染症を、ビブリオ・バルニフィカス感染症と言う。
貝類に特に多く特に夏の暖かい時期に頻繁に繁殖し、健常者の場合は腹痛、下痢程度で致命的な被害には及ばないが、肝臓疾患のある人が発症すると、高熱や手足の壊死などの症状があり、死亡率が7割以上にも達する非常に危険な感染症である。
潜伏期間は数時間から1日で、糖尿病、白血病、鉄剤投与を受けている方も重症に至る確率が高いので注意が必要。
ビブリオ・バルニフィカス感染症は、魚介類の生食した場合に発症するので、十分に加熱処理をすれば、ビブリオ・バルニフィカスバクテリアは死滅するので感染症の心配はない。
また、磯などに付いている貝殻で傷を負った場合、傷口から感染する場合が稀に有る。
何れにせよ健常者の場合はそんなに神経質になることは無い。
前記した肝臓疾患、糖尿病、白血病、鉄剤投与を受けている方やそのご家族は十二分に注意が必要である。